3月11日の東日本の大地震から半年近く過ぎました。秋田にいても連日繰りかえされる余震におびえ、テレビで報道される東北太平洋側の惨状を目のあたりにして、悪夢のような日々を過ごしたことが、日々忙殺のなかで忘れることが多くなってきました。
そんな中、先日、東芝で原子炉格納容器の設計に携わった後藤政志さんの「いま、福島第一原発で何が起こっているか」という講演が、秋田市文化会館でもようしされるというので足を運んでみました。なぜ、福島第一原発の一号機・3号機が水素爆発してしまったのか、疑問に感じていたことなどを、設計者ならではの視点から詳しく説明してくださいました。
まとめに、放射能で汚染されるということは、私達の大切な日本の国土の一部を失ったと考えると、大変なことですとおっしゃられて、やはり国民の一人として、悲しいことだなあと、改めて考えさせられました。また、今も福島原発で高い放射線量の中で、自分の健康も顧みずに復旧作業に当たっている人達に敬意を表したいと思いました。
佐々木